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人の血液から製造される医薬品を血液製剤といいますが、この中で、血液中の血漿(けっしょう)とよばれる成分から製造される医薬品が、‘血漿分画製剤’です。
血漿分画製剤は、血漿から有用なたん白質を分離(ぶんり)・精製(せいせい)して製造されます。
(参考)
人の血漿から、医薬品として有用なたん白質を個々のたん白質の性質の違いを利用して、物理的・化学的な方法で分離(ぶんり)・精製(せいせい)し、医薬品として製品化します。
ベネシスの血漿分画製剤は、日本赤十字社で採血された献血血液から製造しています。ただし、献血血液では対応できない一部の製剤*は米国のドナーセンターで採取された血漿から製造します。
* 米国ドナーセンターで採取した血漿から製造している製剤には、抗D人免疫グロブリン製剤、抗HBs免疫グロブリン製剤、抗破傷風免疫グロブリン製剤があります。 (それぞれの製剤がどんなお薬かについては、Q.5を参照下さい)
(参考)
日本赤十字社では、献血時の医師による問診や、採血した血液に対するウイルス検査など、献血された血液の安全性を高めるための対策が実施されています。
ベネシスが使用している米国から輸入した原料血漿も、米国のドナーセンターで採血時の医師・看護師による問診や、採取した血漿に対するウイルス検査など、安全性を高めるための対策が実施されています。又、ドナーセンターは、FDAならびにIQPPの認定を受けた施設です。
血漿分画製剤は、生体由来物質である血液を原料としているため、ウイルスなどの感染性物質混入の可能性を完全に否定することはできません。 そこでベネシスでは血漿分画製剤の安全性を確保するために、さまざまな安全対策を実施しています。
ベネシスでは、次の3段階における安全対策が重要であると考え、それぞれの段階で適格(てきかく)な安全対策を実施しています。
1)原料血漿段階における確認採血施設(献血血液を原料とする製剤は日本赤十字社、米国で採取された血漿を原料とする製剤は米国のドナーセンター)およびベネシスでは、原料血漿について次に示す確認を実施しています。
検査を実施しているウイルス
原料血漿の段階でウイルス混入の確認を実施していますが、検査項目以外のウイルス(未知のウイルス)や、ウインドウ・ピリオド(ウイルスに感染しても、検査で検出することが出来ない期間)の問題、ウイルス変異の可能性、などの点からウイルス混入の可能性をゼロにすることはできません。
そこで、万が一ウイルスが混入した場合でも安全性を確保するために、製造段階において次のようなウイルス除去・不活化工程を組み合わせて実施しています。
| SD処理 | ウイルス除去膜処理(ナノフィルトレーション) |
|---|---|
化学処理によってウイルスの感染性をなくす不活化方法です。![]() |
非常に細かい網目のフィルターを用いてウイルスを除去する方法です。 ![]() |
| 加熱処理 | 低pH液状インキュベーション処理 |
熱によってウイルスを不活化する方法です。溶液状態で加熱する方法と、乾燥粉末状態で加熱する方法があります。 |
低いpH(pH 3.9〜4.4)、温度20〜30℃の状態で14日間保存することによりウイルスを不活化する方法です。 |
製造された最終製品に対しても、次のウイルスについて試験を実施し、混入がないことを確認しています。
ベネシスでは1)〜3)の安全対策を実施しており、現在販売している製剤によるウイルス感染は確認されていません。しかしながら、最新の科学技術による安全対策を実施していても、人血液を原料としていることによる感染症伝播(でんぱ)のリスクを完全に排除することはできません。
私たちの体を感染から守るのに重要な血漿(けっしょう)成分は、抗体(こうたい)あるいは免疫グロブリンとよばれています。免疫グロブリン製剤は、免疫グロブリンを成分とするお薬です。投与対象となる疾患や投与方法によって、さまざまな免疫グロブリン製剤が製造・販売されています。
体が細菌やウイルスを排除しようとする働きを助け、免疫力を高める。以上のような作用をもったお薬です。
Rh式血液型がRhマイナスの妊産婦に注射することで血液中にRhプラスに対する抗体ができないようにし、次に妊娠したとき、おなかの子供が溶血しないようにするお薬です。
B型肝炎の発症を予防するために用いるお薬です。
破傷風菌が出す毒素を速やかに中和して、破傷風の発病を予防したり、症状を軽くするお薬です。
アルブミン製剤は、
作用をもったお薬です。

さまざまな病気をきっかけに血液の調節機能(ちょうせつきのう)が悪くなり、血管内で血液が固まったり、また逆に傷からの出血が止まらなくなったりすることがあります。このような時に、欠乏(けつぼう)あるいは少なくなっているアンチトロンビンVを補充(ほじゅう)することで、血液を固める調節機能を正常にもどすように働くお薬です。

やけど、輸血、心臓の手術などをした時に、赤血球がこわれることによっておこるヘモグロビン血症(けっしょう)やヘモグロビン尿症(にょうしょう)(血色素尿症(けっしきそにょうしょう))を改善するお薬です。
参考)
ヘモグロビンとは赤血球の中にあるたん白質で、血色素(けっしきそ)ともよばれています。酸素を運搬する役割を担っています。
血液を凝固(ぎょうこ)させる(固まらせる)成分(血液凝固因子)の作用によって、出血をおさえるお薬です。
血液凝固因子の種類によって、さまざまな製剤が製造・販売されています。
トロンビンは血液凝固因子のひとつで、出血部位で作用して血のかたまりを作ることにより、止血効果を発揮します。
生まれつき血液を凝固させる成分(フィブリノゲン)が少ない人にフィブリノゲンを補充することで、出血をおさえるお薬です。
生まれつき血液を凝固させる成分(血液凝固第\因子)が少ない人に血液凝固第\因子を補充することで、出血をおさえるお薬です。